ゲーム系チャンネルは特化(ニッチ)と雑多(バラエティ)どっちが伸びるか

ゲーム配信

ゲーム実況・配信を始めるときに方向性を決めておくことは重要です。

その中でも「ゲームに対しての取り組み方」でチャンネルの方向性はかなり変わります。

 →ひとつのゲームをとことんやり込むか
 →いろんなゲームを取り上げていくか

この記事では、「特化系チャンネル」と「雑多系チャンネル」について、それぞれの特徴、どちらがいいか紹介します。

特化系チャンネルのメリット・デメリット

まずは一つのゲームをやり込み、攻略・お役立ち情報・小ネタを発信する特化系チャンネルです。

メリット
  • 特定のゲームコミュニティに刺さりやすい
  • 視聴者がそのゲーム関連コンテンツを検索したときにひっかかりやすい
  • コンテンツの方向性・テーマが明確化され、ブランディングがしやすい
デメリット
  • ゲーム自体が人気を失ったりトレンドから外れると伸び悩み、共倒れになる
  • コンテンツのネタが枯渇しやすいマンネリ化しやすい
  • 視聴者層を広げにくい場合がある(そのゲームに興味がない人は入りにくい)

特化は伸ばしやすい

特化系の最大のメリットは「他チャンネルとの差別化がしやすく、伸ばしやすい」ことです。

特定のゲームを専門的に扱うことで「○○で活動している人」として認知されやすいのが利点。

とはいえ人気タイトルだと、すでに先行して認知されているチャンネルとコンテンツが被りオリジナリティを出すのはなかなか難しいかもしれません。

しかし特定のゲームコミュニティや情報を求めている視聴者からの検索でひっかかりやすい傾向にあります。

たとえ無名でもそこから徐々に認知してもらえるうえ、自分と同じゲームで同じような遊び方をしていると親近感を感じてもらいやすいです。

ゲームそのものの人気と一蓮托生

ただし特化系のデメリットは「ゲーム自体の人気・トレンドとともに落ちやすい」ことです。

最近では大手メーカーの人気シリーズでも「最新作が不評・トラブルで炎上」なんてことが当たり前になってきています。完全新作のゲームで前評判はすごくよかったのに、いざプレイしてみたら低評価だらけということもザラです。

ゲーム自体が不評・トラブルで人気を落としてしまうと、それに連動してせっかく作ったコンテンツも需要がなくなり再生数が落ちてしまいます。

ネタ切れとマンネリ化

また特化チャンネルは初期段階の伸ばし方としては優れた戦略ですが、途中から伸びにくくなる傾向にあります。主な原因は「ネタ切れとマンネリ化」です。

どんなゲームもやり込みプレイ・隠し要素・小ネタなどすべて掘り起こされ、いつかはネタ切れになります。ゲームによってはボリュームも大小さまざま。

あのゲームは動画10本作れたのに、このゲームは3本しか作れなかったということも起こりえます。

さらに「マンネリ化しやすい」のも特化系の難点。

たとえば対戦系のゲームはサービスが続く限り遊べますが、アップデートでの新要素が頻繁に来るわけではありません。

ずっと同じゲームばかり続けていると視聴者だけでなく、自分自身にも「同じゲームで飽きちゃったなぁ」と感じる瞬間が来ます。その「飽き」はゲームに対してだけでなく「チャンネルを運営すること」自体へのモチベーションにも影響してしまうのです。

特化系は「楽しんでプレイしながら、視聴者に刺さる情報・ネタを探す」というむずかしい立ち回りが要求されます。

雑多系チャンネルのメリット・デメリット

雑多系チャンネルは動画投稿・生配信で日々のゲームプレイを楽しむ様子を発信する形で運営します。

情報発信というより、Vlogに近いイメージです。

メリット
  • 幅広い視聴者層にリーチできる可能性が高い
  • 流行りのゲームを扱えるので先行利益のチャンスが多い
  • 活動者本人が飽きにくく、新しいものを試せる柔軟性がある
デメリット
  • 一貫性がなくチャンネルのブランディングが作りにくい
  • 雑多チャンネルは「自身の認知度・人気」で視聴者を集めないといけない

とにかく楽しむ

「新作・人気ゲーム」を追い、常にトレンドに立てる自信があれば雑多チャンネルもいいでしょう。

今まで通りおもしろそうなゲームをどんどんプレイしていき、その様子を視聴者に見てもらいます。とにかくゲームを人一倍楽しむことが重要です。

雑多系チャンネルは流行に合わせて動画を作りやすく、ゲーム自体がバズって波に乗ることができれば、再生数が急激に伸びることがあります。

そもそも認知されていなければ・・・

しかし、雑多系は大手配信者やVtuberのような「すでに高い認知度と人気を持つチャンネル」だから成り立つ形式です。なぜならゲームに関係なく自身の人気で視聴者を集められるから。

では認知されてない、人気もない配信者では、どうやって視聴者を呼び込むのでしょうか。

はっきり言うと、雑多系チャンネルをゼロスタートで運用するのは「無理ゲー」です。

ゼロスタートでも雑多型で伸びる可能性があるとすれば、Vtuberの大手事務所から新人としてデビューすることぐらいです。

どっちが良いのか?

特化→雑多へ切り替え

それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、どちらの方向性が良いのか。

答えは両方とも良いんです。

  • 特化系はチャンネルの立ち上げ初期を伸ばすのに優れた戦略
  • 雑多系は下地のできたチャンネルをさらに伸ばすための戦略

なので最初は特化系で認知度とファンを獲得し、ゆくゆくは雑多型でいろんなゲームに取り組むことで長期的にチャンネルを伸ばしていきましょう。

実際、元は特化系チャンネルからはじめて、流行の変化に合わせて戦略的にチャンネルの方向性やコンテンツを切り替えて数字を伸ばすことに成功している配信者も多くいます。

一方で絶対切り替えないといけないわけではなく、「無理に自分を前に出したくない」「生配信は苦手かも」という人は特化一本で活動を続けるのもアリです。

雑多でのスタートはおすすめしない

おそらくですが、この記事を見るような人は「個人ではじめようとしている人」だと思われます。

過去の活動歴や、大手の事務所からデビューして事務所のバックアップやコネがない、

ゼロスタートではじめる人に雑多系はおすすめしません。ぜったい伸びないです。

雑多系のデメリットでも書きましたが、「すでに高い認知度と人気を持つチャンネル」だから成立しています。

すでに大手の配信者が数えきれいないほど存在していて、ほぼ毎日配信して動画を更新し続けているのです。そこに割って入るにはチャンネルの独自の方向性やあなた自身の個性(声・話し方・プレイスタイル)が相当とがってないと勝負になりません。

余談:動画投稿から配信への移行

余談ですが、最近は動画投稿がメインだったゲーム配信者が生配信の活動を増やす傾向にあります。

理由
  • 動画投稿は時間と労力がすごくかかる
    →私生活や自分がゲームを楽しむ時間が減ってしまう
  • 配信はゲームをプレイしながらファンとのコミュニケーションが取れる
    →楽しみながらでも広告・投げ銭・サブスクで収益が発生するから

ゲームが好きだからゲーム配信者になったのに、ゲームを楽しむ時間がない。

チャンネルを伸ばすうえで動画投稿はもちろん欠かせません。しかし動画制作は時間と労力がとてもかかる作業なんです。

動画が出来上がるまでの道のり
  1. 企画・ネタ探し
  2. 撮影
  3. 編集(カット・字幕テロップ・効果音など)
  4. 最終チェック(ミス・不足があれば再度撮影・編集)
  5. 完成

内容によりますがたった数分の動画でさえ、作るのに数時間かかることもあります。

そうなると純粋にゲームを楽しむ時間がほとんどなくなってしまうのです。

生配信であれば、すぐにはじめることができて普段応援してくれる視聴者と話しながらゲームを楽しめますし、登録者数やサブスクで十分であれば収益の心配もいりません。

「自分も楽しみつつ活動時間も減らさない」のが生配信のメリットです。ある程度登録者数や再生数が伸びてきたら、生配信も視野に入れておきましょう。

まとめ

特化系と雑多系をおさらいしてみましょう。

これらをヒントにゲーム配信をしてみてはいかがでしょうか。

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