最低限だけ教えるDaVinci Resolve 20の使い方 完

動画編集

DaVinci Resolve 20の使い方を解説します。

DaVinci Resolve 20は映像業界でも使われるプロ仕様の編集ソフト。

この記事は初心者でもDaVinci Resolve 20で動画がすぐに作れるように動画編集の基本と要点のみをまとめました。

サクッとマスターして動画編集の第一歩を踏み出しましょう。

基本はエディットとデリバーだけ使えればOK

画面下部に7つのモードを選ぶことができます。

ですが主に使うのはこの2つだけです。

  • エディット
    動画編集全般(カット・エフェクト)を行う
  • デリバー
    動画の書き出しを行う

たとえばメディアは動画・音声素材を管理するだけのモードです。しかしエディットからでも素材を読み込んで使うことができるので使うことはほとんどありません。

Fusionとカラーは使いこなせればより凝った動画編集ができるのですが、ちょっと扱いがむずかしいです。

とはいえエディッドとデリバーだけで基本の動画編集は完結するので、初心者はエディッドとデリバーさえ覚えればひとまずOKです。

編集前に必ずやるべき設定変更

編集に入る前に一つだけ必ずしたほうがいい設定変更があります。

それは動画のフレームレート

ダヴィンチリゾルブはデフォルトの設定が24フレームになっています。このままだと60フレームで録画したゲーム動画が強制的に24フレームの状態で編集と書き出しをしてしまいます。

24フレームのカクカク動画なんて見る人はいませんから絶対変えましょう。

この設定は編集途中では変えられないので、編集作業に入る前に変更しておきましょう。

  • 「ファイル」タブから「プロジェクト設定」を選択
  • タイムラインフォーマットの「タイムラインフレームレート」を「60」に選択
  • 保存して閉じる

これで完了です。

エディットの画面の見方

エディット画面の見方を解説します。

1.ソースビューア・タイムラインビューア
動画素材の確認や編集されたものがどのように動画として流れるか実際に再生できます。

2.メディアプール
動画・音声の素材置き場

3.エフェクト
トランジション・テロップなどのツール置き場

4.タイムライン
動画・音声素材をドラッグ&ドロップして取り込んで編集作業をする作業場です。

5.インスペクタ
タイムライン上の素材(動画・音声・エフェクト・テロップ)により詳細な変更を加える画面です。

6.ミキサー
音声を調整する画面。上の画像では表示されていませんが、動画を取り込むと右下に表示されます。

タイムラインのルール

タイムラインにはトラックという素材を流すための線路があります。動画と音声はそれぞれ動画トラックと音声トラックに自動的に別れます。

そこに1本1本動画や音声、テロップを重ね絵のように付け足していくことで動画が編集されます。

タイムラインには必ず覚えてほしい簡単な法則があります。

トラックに置いてある素材は上に置いてるトラックを優先的に表示します。

たとえば過去のシーンを動画の途中で差し込みたいときは過去シーンの動画素材を現在の動画素材よりも上のトラックに置きます。すると置いたところで過去のシーンの動画がちゃんと表示されます。テロップも同様。

下のトラックに置いてしまうと優先度が低いので表示されません。

大きい土台となる素材は下のトラック、そこに付け足したい小さい素材は上のトラックに置くという風に覚えてください。

ちなみに音声トラックどれも平等。どれだけ足しても全部の音が出ます。

カット

動画素材をカットするにはいくつかやり方がありますが、ここでは一番直感的で使いやすいブレード編集でのカットを解説します。

  • ブレード編集モードを選択
  • ブレード編集モードでタイムラインをクリックすると動画が分割された状態になる
  • カットしたい部分の始めと終わりの2か所をクリックしてカット部分を決める
  • 分割された部分をクリックして「Deleteキー」、右クリックのメニューから「カット」もしくは「選択を削除」を選択するとカット部分が削除される

カットすると点線で表示されます。

カットする部分の始点と終点の2つを切って削除します。

カット部分を削除するときは基本的に「リップル削除」がおすすめです。

通常はカットするとカットした部分が空いたままになりますが、リップル削除をすると残ったクリップ同士を自動的に詰めてくれます。

トランジション

トランジションとはシーンとシーンの間をキレイにつなげる演出。

ただカットしただけだといきなり映像が変わってしまうのでぶつ切り感があるのですが、トランジションを加えることで「ここで映像が切り替わりますよ」というのを見ている人にわかりやすく表現してくれます。

  • 動画素材に編集点を付ける
  • エフェクトツールからビデオトランジションを選んで適用する

トランジションを追加するにはまず動画素材に編集点を付けます。

先ほどのカットで使ったブレード編集モードは動画素材を分割するだけでなく、編集点を作る機能でもあります。

編集点を付けたらエフェクトツールからビデオトランジションを選択。

使いたいトランジションを選んで編集点の近くにドラッグ(左クリックを押したまま運ぶ)&ドロップ(クリックを離す)と適用されます。

こちらはクロスディゾルブ、前の動画がフェードアウトしながら次の映像が徐々に映し出されるエフェクトです。

注意右クリックでの追加はしないほうがいい

別の方法で動画素材の間を右クリックすると標準設定(デフォルト使用)されたトランジションを追加することができます。

しかし、このやり方で設定すると「編集点に設定されているので削除できません」と出て削除ができなくなります。こうなると動画自体を削除しないとトランジションを消すことができなくなってしまいますので、このやり方はおすすめしません。

DaVinci Resolve 20は無料版でも多くの種類のトランジションが使えます。中でもFusionトランジションのカテゴリはかなりカッコいい&おしゃれなエフェクトが揃っているので便利です。

効果音

ここまでできれば効果音のつけ方は簡単です。

  • メディアプールに使いたい効果音のファイルを読み込む
  • オーディオタイムラインにドラッグ&ドロップ

音を出したいタイミングはタイムラインで、音量を変えたいときは、ミキサーで調整しましょう。

「そもそも効果音の素材はどこにあるの?」と思った方。

「自分で調達するんです。」

一番ポピュラーなのは「効果音ラボ」。基本無料かつ商用利用もOKの配布サイトです。Youtuberの動画のほとんどはここの効果音を使ってます。サンプルを聞けば「聞いたことがある!」と気づくはずです。

公式サイトへはこちらのリンクからどうぞ。

効果音ラボ - 商用無料、報告不用の効果音素材をダウンロード
2,000音以上の音源を掲載したフリー効果音サイト。品質にこだわっており、テレビなどのプロの音響現場でも使われています。

テロップの作り方

テロップの作り方です。

  • エフェクトツールから「タイトル」を選択
  • さらに「テキスト+」を選択してタイムラインにドラッグ&ドロップ
  • インスペクタでテロップを編集する

基本はこれだけ。あとは頑張って文字を装飾していくだけです。

詳しいやり方は別途で解説したいと思います。

作ったテロップの保存方法

テロップは毎回作り直す必要はありません。一度作ったテロップを保存することができます。

  • マスター近くの3点マークをクリックしてパワービンを表示にチェックをつける
  • パワービンのマスター画面が出たら、作ったテロップをパワービンにドラッグ&ドロップ
  • 使うときはパワービンのマスターをクリックして開き、保存したテロップを使う

これで一度作ったテロップのデザインを複製したり、他の動画編集でも使用することができます。

パワービンは動画・音声素材も保存することができるので活用してください。

書き出し

画面下のモードから右端の「デリバー」を選択

カスタム書き出しで書き出し設定します。

  • ファイル名と保存先を決める
  • レンダー(書き出し)は単一のクリップ
  • フォーマットはQuick TimeかMP4
  • 解像度はTimeline ResolutionのままでOK
  • フレームレートは動画素材に合わせる(基本60フレーム)
  • オーディオや他の設定はこだわりがなければ触らなくて大丈夫

一通り設定を確認したら「レンダーキューに追加」を選び、右上のレンダーキュー画面から「すべてレンダー」を選択。

これで後は動画が書き出されるのを待つだけです。

まとめ

この記事についてサクッとまとめです。

  • 大まかな機能は「エディット」「デリバー」の使い方を覚えればOK
  • タイムラインフレームレートは必ず設定しよう
  • タイムラインのルール:大きい素材は下、小さい素材は上
  • カット・トランジション・効果音・テロップのやり方
  • パワービンは便利なのでどんどん保存しよう

ここまでマスターできれば、普段Youtubeで見るような動画をあなたも作れるようになります。

DaVinci Resolve 20なら高品質な機能を使って動画編集が可能。

無料版でも十分に機能が備わっているので動画編集をこれから始める人でも気軽に試せます!

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