これからでも始められる副業:YouTube切り抜き動画で収益化する方法

動画編集

Youtube切り抜き動画副業の基本知識

切り抜き動画とは何か?

 切り抜き動画とは、YouTubeなどのライブ配信や長尺の動画の一部分を切り取り、見やすく短く編集した動画。

元動画の重要な部分や面白いシーンだけをピックアップして再編集します。尺が短くても視聴者にとって理解しやすく、インパクトと満足感を十分に楽しめるのが切り抜き動画の魅力です。

近年は「タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する人」が多いです。

タイパ重視でなくても、今は面白い配信者で溢れかえり何人もの配信者の活動をしっかり追いかけるのは不可能、いくら時間があっても足りません。

短時間で、好きな配信者の面白いシーンやトレンドをチェックできる切り抜き動画の需要はかなり大きいです。

副業としてのメリット

切り抜き動画は副業としての利点も大きいです。

メリット
  • 素材はすでにあるので動画作成者はネタやアイデアを1から考える必要がない
  • 編集スキルさえあれば効率的にコンテンツを作成できる
  • 話題性の高い元動画を扱うことで短期間で多くの視聴者を集め、収益化のラインを達成しやすい

もともと「Youtuberになりたい」「動画投稿で稼ぎたい」と思っても、

「ネタが思いつかない」
「人前(マイク前)で上手くしゃべれない」
「動画を出しても再生数が全然伸びなかった」

といった理由で挫折した人も多いでしょう。

しかし切り抜き動画なら、

「参入ハードルが低く初心者でも始めやすい」
「結果を出しやすい」

副業として収益化を目指す絶好の手法となっています。

収益化の仕組みと必要な条件

 Youtube切り抜き動画で収益化を達成するためにはクリアすべき条件があります。

YouTubeの場合、収益化するにはパートナープログラム(YPP)に参加しなければなりません。

  • チャンネル登録者数1,000人以上
  • 過去12ヶ月間で合計4,000時間以上の視聴時間
    もしくは過去90日間で1,000万回以上のショート動画再生

これらの条件をクリアし、さらにYouTubeのコミュニティガイドラインや著作権ポリシーを遵守していること、そして動画元となるチャンネル・配信者からの許可が必須です。

切り抜き動画市場の現状と将来性

まだまだ市場は拡大中だがライバルは多い

 現在のYouTubeにおいて、切り抜き動画は市場規模が拡大しているジャンルといえます。

特に有名YouTuberや配信者のコンテンツは需要が高く、切り抜き動画に特化したチャンネルが続々と注目を集めています。

 今後も新しい配信者、新しいジャンルや企画が生まれれば、その分切り抜き動画の需要が生まれます。いち早くトレンドを取り入れ、独自性を高めることで競争力を維持でき、長期的な収益化が見込めるでしょう。

ただし、すでに多くの切り抜き動画チャンネルが存在しています。

一部のジャンル・特定の配信者の切り抜き動画チャンネルは成熟し競争が激化しています。その中で、新規で伸びていくには他チャンネルとの差別化や規約順守がこれまで以上に求められるようになります。

切り抜き動画の種類

1.トレンド切り抜き
直近の配信の見どころを切り抜いたトレンド動画。
バズりやすいので先行利益がかなり大きいのがメリット。

しかし、トレンドトピックなので出遅れると再生数を稼げません。その上ライバルも多いのでパイ(視聴者)の取り合いになります。

2.まとめ切り抜き
直近から過去数年の配信で特定の配信者やテーマに絞ったまとめ動画。

「特定のファン層向け」
「最近ファンになった配信者の過去の活動を知りたい人」
「あの配信・企画の面白シーンをもう一回見たい」

など需要は多岐にわたります。

まとめ切り抜きは過去の膨大な配信アーカイブをチェックしてひとまとめにしないといけないので、制作には時間と労力が莫大にかかります。

しかし、長尺の動画になるので広告を回しやすく、ライバルもトレンド切り抜きより少ないのがメリットです。

「公式切り抜きチャンネル・動画」の増加

最近では配信者自身のチャンネル、もしくは別で「公式切り抜きチャンネル」を立ち上げ、「公式切り抜き動画」を上げるようになっています。

自身で動画を編集、もしくは編集者を雇って切り抜き動画を制作しています。

理由は大きく分けて2つあります。

理由
  • 自身で編集・監修することで悪質な切り抜き動画を事前に排除する
  • 動画の再生数と収益の取り分をできるだけ確保したい

自身で編集・監修することで悪質な切り抜き動画を事前に排除する

最大のメリットはまず自身で編集・監修すれば、悪質な切り抜き動画を排除できることです。

とにかく再生数を稼ぐ、もしくは嫌がらせのために作られた誤解を招く切り抜き動画がたびたび出回っています。それを事実と勘違いした人が他のSNSでさらに拡散してしまい、デマでチャンネルが炎上させられてしまうケースが起きているからです。

結果、切り抜き動画を全面的に禁止しているチャンネルも少なくありません。しかし、せっかく面白いコンテンツがあるのに広めることができないのはもったいない。

なので多少手間がかかっても自身のチャンネルで監修が入った安全な切り抜き動画を出したほうがいいと考える配信者が増えています。

再生数、つまり収益の取り分をできるだけ確保したい

切り抜き動画は構成が違うだけで内容がほとんど同じの動画が日に5~10本くらい一気に上がります。もちろんそれぞれ別の切り抜き動画チャンネルです。

同じ内容を多くのチャンネルが扱えば、当然視聴者の取り合いが激化し、再生数つまり収益が分散してしまいます。

切り抜き動画で得た収益は、動画元の配信者と切り抜きチャンネルの運営者で折半するのが基本です。(契約内容によります)

しかし本来は配信者が生み出したコンテンツですから、その利益を赤の他人と分配しないといけない状況が良いと考える配信者はそういません。だったら自分のチャンネルで切り抜き動画を出せばいいという結論になるわけです。

それに公式切り抜きチャンネル・動画を作ることでしっかり応援したいファンにもアピールできます。応援している配信者にちゃんと収益が届くことで「見るなら公式の動画を見よう」という意識が生まれます。

フリーの編集者・専属編集者になるのも一つの手

公式チャンネルやライバルの切り抜きチャンネルが多いところだと「編集スキルはだんだん身についたものの、チャンネルが思うように伸びない」ということも十分にあり得ます。

その場合は身に着けた編集スキルを活かし、フリーランスで仕事を請ける編集者になるのも一つの手です。また縁があれば配信者の専属編集者として活動できる可能性もあります。

逆に専属編集者から独立して個人配信者になった人もいるので、これまでに培ったものが無駄になるということはないでしょう。

収益化成功までの手順

対象となる素材の選定

 切り抜き動画で成功するには、適切な素材の選定が重要です。基本的には、公開許可を得られるYouTubeチャンネルや、著作権管理が明確な素材から切り抜くことが必須です。

また、必ず素材選定の際に著作権ポリシーを確認し、トラブルを回避することが大切です。たとえばカラオケ配信のような他の著作権が絡むような配信では「この配信は切り抜き禁止です」と配信ページの説明文で明記されたりします。

故意かどうか問わず、切り抜き禁止の素材を使って動画を上げても、すぐに通報され削除されます。繰り返せばチャンネル自体が消えてしまう危険性も。

この選定プロセスを丁寧に行うことが、副業としての切り抜き動画の成功につながります。

動画編集の基本スキルと使用ツール

 動画編集は、切り抜き動画の再生数に直結する重要ポイントです。

基本スキルとして、余計な部分をカット、テロップ・効果音でシーンを見やすく面白さを強調する方法を学びましょう。人気のある動画編集ツールとしては、有料ツールのAdobe Premiere ProやFinal Cut Pro、無料で始められるDaVinci Resolveなどがあります。

また、最初は簡単なソフトで慣れてから、必要に応じて高度なツールにアップグレードするのがおすすめです。

効率的なアップロードとタイトル設計のコツ

 切り抜き動画をアップロードする際は、最適化されたタイトルと説明文の作成が鍵となります。まず、動画の内容を端的に表しつつ、視聴者の興味を引くようなキーワードをタイトルに含めましょう。

例えば、「【爆笑】〇〇のおもしろシーンまとめ」のように、注目されやすい要素を盛り込むのがおすすめです。

また、毎日同じ時間帯にアップロードすることでアルゴリズムに認識されやすくなります。これらのテクニックを活用することで、副業としての切り抜き動画の収益化スピードを上げることができます。

初期の視聴者を獲得するための戦略

 切り抜き動画副業で収益化を目指すには、視聴者を効率的に獲得することが重要です。

まず、切り抜き対象の配信者やコンテンツに関連するコミュニティやSNSで動画をシェアするのが効果的です。例えば、X(元Twitter)でハッシュタグを活用して動画を広めたり、コメント欄で視聴者との関わりを持つことでエンゲージメントを高めましょう。

また、初期の段階では、再生回数の伸びが良い「ショート動画」の投稿も試してみてください。多くの新規視聴者を効率的に集めることができます。

収益化に成功するためのポイントと注意点

著作権とルール遵守

 切り抜き動画を副業として成功させるには、著作権とYouTubeのルールを遵守することが何よりも重要です。

切り抜き動画は、元となる動画や配信の一部を編集して使用しますが、これらには必ず著作権が存在します。許可なく他人のコンテンツを使用すると、チャンネルの収益化停止や法的トラブルに発展する可能性があります。

 切り抜き動画の運営にあたっては、元コンテンツの提供者と事前に契約や許諾を得ることが基本です。一部のYouTuberや配信者は切り抜きの利用規約を公開している場合がありますので、それを事前に確認しましょう。

また、YouTubeの収益化条件には「コミュニティガイドラインの遵守」が含まれています。これを守らなければ長期的な運営が難しくなりますので注意してください。

アルゴリズムに最適化した動画作成

 YouTubeで収益化を目指すためには、アルゴリズムに好まれる動画を作成することが成功の鍵です。YouTubeのアルゴリズムは、視聴時間、クリック率、視聴維持率といったデータを重視しています。このため、興味を引くサムネイルやタイトルを設計すること、視聴者が途中で離脱しないような編集を行うことがポイントです。

切り抜きチャンネルを立ち上げた初期段階は登録者数もYoutube内の評価もないゼロスタートなのでアルゴリズムの最適化は重要。

 例えば、動画の序盤に魅力的な内容を予告し、最後まで視聴したくなる工夫を取り入れることが効果的です。さらに、「配信者名」「トレンドになっている出来事」などSEOに最適化されたキーワードをタイトルや説明文に組み込みましょう。

オリジナリティを高める

2025年7月からYoutubeの収益化ポリシーで「再利用されたコンテンツ」「量産型のコンテンツ」への取り締まりが強化。単純にカットしただけの「切り貼り動画」や、それをさらに長尺にまとめた「まとめ動画」は軒並み一掃されました。

切り抜き動画でも「オリジナル性の高いコンテンツであること」が求めらます。

オリジナル性を上げる方法
  • テロップ・BGM・ロゴで「チャンネル独自の編集スタイル」を出す
  • 手書きイラストなどのオリジナル素材を使う
  • 「名場面集」「面白発言まとめ」「リアクションまとめ」のような独自の視点で編集する
  • ゲームであれば本人のプレイやゲーム中に何が起きたかを補足説明する

常にトレンドを追う

 切り抜き動画は、常にトレンドを追うことが視聴回数を伸ばすカギとなります。

話題になっている配信や注目の出来事に関連した動画をタイムリーに投稿することで、多くの視聴者の目に留まる可能性が高まります。トレンドを把握するためには、SNSや他のYouTubeチャンネルの動向を日々チェックすることが重要です。

チャンネルを登録してもらうには

切り抜き動画チャンネルを運営するにあたって一番の壁は「登録者数」

切り抜き動画は動画の再生数は回せるけど、登録者数が一向に増えない傾向にあります。

登録しなくてもトップページのおすすめにある程度上がると、

「たまたまおすすめに出た切り抜き動画をチェック→離脱」のループに入り、

「認知はされているけど登録はしてもらえない」状態になってしまいます。

登録者数を伸ばすには
  • 更新頻度が高い
  • 動画のクオリティが高い

まず更新頻度が高いチャンネルは登録されやすいです。

活動量が多ければ、それだけ検索とおすすめで視聴者にチャンネル名が露出する頻度が高くなります。

つぎに動画のクオリティが高いことです。カット・テロップ・効果音・構成がしっかりしていることで視聴者の満足度が高くなります。

副業から本業へのスケールアップ

常に成長意欲を持つ

最初のチャンネルが成長し、収益が安定してきたら一生安泰、というわけではありません。

トレンドの移り変わりが目まぐるしく速いので、半年後下手したら3カ月後には動画の再生数が回らなくなった。なのに後からできたチャンネルがものすごい勢いで伸びているなんてこともザラです。

長期的に成功を収めるためには、スキルアップが欠かせません。動画編集技術やSEO対策の知識を向上させることで、競争の激しい市場での差別化が図れます。

また、トレンドや視聴者の好みに合わせた新しいコンテンツのアイデアを生み出す能力も重要です。そのためには、視聴者層のニーズを常に把握し、彼らが興味を持つジャンルの動画を継続的に供給する必要があります。

効率よくチャンネルを運営する

 副業で切り抜き動画を制作する際には、限られた時間で効率的に作業を行うことがポイントです。ある程度成功したら、

「さらにチャンネルを伸ばしたい」
「ジャンル・切り口の違う新しいチャンネルを立ち上げたい」

と考えるようになるはずです。しかし活動規模が大きくなればそれだけ業務量が増えるということ。今まで以上に効率よくコンテンツを制作しなくてはなりません。

収益を拡大するには

  • より再生数を稼げるコンテンツを狙う
  • 制作量を増やす
  • 動画編集の作業の一部を外注化する

まとめ

切り抜き動画は参入者ハードルが低いことでライバルが多く競争が激しいです。

また個々の切り抜き動画の規約、Youtubeの規約の更新でいつ振るい落とされるかわからないというリスクもあります。

しかし必要な知識と戦略、権利元への敬意を持って真摯に取り組めば、今からでも十分に収益化のチャンスがあります。この記事を参考に、自分だけの切り抜きチャンネルを立ち上げてみてはいかがでしょうか。

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