ここではDaVinci Resolve 20でテロップを作成する手順を解説します。
下画像のサンプルは実際に作成したものです。

練習として同じように作ってもいいですし、やり方だけを見てオリジナルのテロップを作ってもかまいません。
テロップの初期配置
この記事から見始める人もいると思うのでテロップを出すところから解説します。
- エフェクトのツールボックスからタイトルを選択
- テキスト+を選択し、タイムラインにドラッグ&ドロップ
ここまでは基本の使い方でも解説しました。
次にタイムラインに置いたテキストをクリックすると右上のインスペクタ画面がテキスト+を編集するモードに切り替わります。

ここでテロップを好きなように編集します。
テキスト・レイアウト・変形・シェード・イメージ・設定と各項目がありますが、すべて使う必要はありません。主に使うことになるのはテキスト・レイアウト・シェードの3つになるのでこちらを解説します。
テキスト

テキスト画面でやることは3つです。
- 表示したいテキストを書く
- フォントを決める
- カラー・サイズを決める
※カラーに関してはグラデーションの方法をあとで解説するので変えなくても大丈夫です。
デフォルトで用意されているフォントじゃ物足りないとなったときはフリーフォントをダウンロードしてPCに取り込みます。編集ソフトのフォントはPCに入っているフォントを参照しているからです。
フリーフォントをウェブで検索して見つけましょう。
PCの個人用設定からフォントの項目を開き、ダウンロードしたフォントをドラッグ&ドロップすれば完了です。
レイアウト
基本的に普通にテロップを出したいときは触りません。テロップをより強調したいときに使える設定を2つ紹介します。
回転
テキストを立体的に表示させることができます。XYZの3つの軸の数値を変えて変更します。例えば奥から斜めに飛び出すように回転させるとテロップが感情的でダイナミックな印象にすることができます。

背景
テロップが表示されているときの周囲の色を変更できます。

テロップを出しながら場面転換、テロップを出した瞬間をより印象的にしたいときに使える演出です。
シェード
シェードの使い方です。テロップをYoutubeの動画で見るようなデザインにするのに一番影響します。
文字を縁取る

テキストに縁を追加してみましょう。
シェーディングエレメントを操作し、「エレメントを選択」からエレメント2を選択します。エレメント1は最初のテキスト画面で編集した部分になるので設定を変えないように。
「有効」にチェックマークを付けると反映されます。
デフォルトではRed Outlineになっており有効にすると赤い縁取りが追加されます。
プロパティで太さとカラーを設定します。
二重縁取りをする場合は1つ目の縁取りの太さはほどほどにしておきましょう。
縁取りの太さは限界値があるので1つ目の縁取りが大きすぎると2つ目が被って見えません。
さらに文字を縁取る(二重縁取り)
Youtube動画のテロップでよく見る二重縁取りにします。
先ほども説明したシェーディングエレメントをここでは5番を選択してください。
1~4番はデフォルト設定がありますが、5~8は何も設定されていない状態です。

プロパティ内の外観で「テキストの縁取り」を選択。(左から2番目)
一つ目の縁取りと同様に太さと色を変えます。
デフォルトだと同色に設定されているので、先に色を変えてから太さを変えると反映されているかわかりやすいです。
縁をぼかす
ソフトネスは縁取りの部分のぼかし具合を設定できます。

ソフトネスを変えるときはX・Y軸の数値を上げることでぼかしを追加します。
Xは横軸、Yは縦軸のぼかしに適用されます。
テキストの色をグラデーションにする
テキストの色を単色からグラデーションにしていきます。
- エレメント1を選択
- シェードのプロパティから「タイプ」を選択
- 中から「グラデーション」を選択

すぐ下に「シェーディンググラデーション」という項目が出てきました。ここでグラデーションしたい色を変更・追加できます。
色の変更
△マークのポインタをクリックして下のカラーを選択
グラデーションの追加
グラデーションの層を追加できます。シェーディンググラデーションのカラー内のどこかをクリックします。するとクリックしたところに新しいポインタが追加され、色の変更ができます。
またポインタをクリックしたまま左右に移動させると色が変化するタイミングを変更できます。
ポインタを削除したいときはクリックしたままシェーディンググラデーションの上にドラッグ&ドロップしてください。
テロップの位置
テロップの位置を調整する方法です。
タイトル横の「設定」を選択

「位置」の項目でX・Y軸の数値を入力。もしくは数値内をクリックしたまま左右に動かすと直感的にテロップを動かせます。
まとめ
以上がテロップの作り方でした。
テロップは1本の動画でも人物やシーンに合わせて何種類もパターンを用意して使い分けていきます。テロップ作業は動画編集の中でも地道で手間がかかります。
しかし自由に作れるようになれば、表現の幅が広くなりますし一度作ったパターンは保存してすぐに取り出せます。
動画のクオリティが格段に上がりますので、しっかり身につけましょう。
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